コンセプト

• オロティックスはインキを軟らかくし、流動性を向上させるインキ添加剤です。1～5％添加するだけで、インキの印刷適正は見違えるほど変化します。ワニスやレジューサやコンパウンドを使いすぎると、インキのタックが下がり網点が太って汚れを発生させてしまいますが、オロティックスはインキのタックを下げても、シャープな網点を保ち続けます。

特長

• 硬いインキを軟らかくし、インキのタックを下げます。秋冬の印刷に最適です。
• インキの流動性を増し、着肉性とベタのつぶれを向上させます。
• 気温や印刷機の温度の変化による粘度の変化がなくなり、インキ調整の手間を省きます。
• ブラン離れが良くなり、紙ムケのトラブルが解消します。
• インキ盛り量が安定し、さらに印刷紙のカールが少なくなるので生産性が向上します。
• 多色機でのダブリや見当狂いがなくなります。
• インキのグロスを低下させません。
• 紙上でのインキ乾燥が早くなり、裏移りを防止します。

使用法

1. インキに対し1～5％添加し、インキ壷上で良く練り合わせてお使い下さい。
2. 多色機でご使用の場合は、1 色目よりは2 色目、2 色目よりは3 色目というように、順次添加量が多くなるようにして下さい。後刷りのインキが軟らかいほど多色印刷は容易になります。

オロティックスはチキソトロピー製品です

• チキソトロピーとは、ある粘体性のものを撹拌すると流動性を増し、静止すると再び元の状態にもどる現象をいいます。インキに最も必要な特性です。オロティックスを添加することにより、インキのチキソトロピックな性質が増大されます。

オロティックスは印刷インキにどんな働きをするか？

• まず微量のオロティックスを添加、混合するだけで、インキはすばらしい軟度になります。といっても、チキソトロピーの性質から、そのインキの濃度に変化は与えません。つまり、オロティックスの添加でインキはゆるみますが、インキの色相は変化しません。そのインキは印刷工程の中で、よく撹拌されていれば流体を保ち、撹拌が止まれば固まりはじめます。すなわち紙面に転移すれば固まるわけです。従って色相が変化することはありません。
• オロティックスを少量加えたインキは、常にインキ顔料と周辺物質との間にポリアミド分子が介在するので、刷版と紙とから繊維質を分離する力が見られます。従ってピッキングは解消し、広い印刷面積の場合、紙に内圧をかけないので紙はカールしません。その結果、印刷速度は抜群に上がります。

そのほかの重要な特長

• オロティックスは透明度が高く、インキの色相、明度、彩度に対して全く影響を与えません。反対に発色を良くする特性があります。それは、湿し水に対する抵抗が高まり、インキが乳化しにくくなるからです。従って過乳化による地汚れ、浮き汚れなどを防止し、色合いが鮮明になることが保証されます。
• オロティックスはオフセットインキのみでなく、次のような印刷工程に使っても効果があります。

• 　メタルシートのインキののりが良くなり、粘着度が抜群に上がります。乾きが早くなり、耐摩擦性が上がるので印刷時間が早くなります。またプラスチック材への印刷にも効果があります。

• 　インキのシルク通しがスムーズになり、印刷物の表面にインキののりが良くなって、乾きが早くなります。

• 　本品を20％まで添加できます。（コバルトドライヤーとともに）ピッキングを防ぎ、金粉ののりが良くなります。

• オロティックス5040（1kg）：CODE-2361DJA：販売単位-1缶～ / 1箱（18缶）