ダイナコル381
ストップ汚れに強い、枚葉・オフ輪兼用VOCフリー湿し水
ストップ汚れに効果テキメン! VOC フリー湿し水のロングセラー

NET:10L or 25L

特長

  • pH の変動を押さえる強力なバッファー成分を含み、軟水・硬水にかかわらず、常に安定したエッチング効果を発揮します。
  • 印刷を一時停止した後に発生するストップ汚れを強力に抑制します。
  • インキの流動性を促進し、転移性を向上させます。高いインキ濃度が得られ、インキ使用量が削減できます。
  • インキと水のバランスを保ち、最適な乳化率となります。汚れを防止して、網点はシャープに刷り上ります。
  • 最小限の水で刷り上げますので、用紙の伸縮がなくなり、見当精度が目に見えて良くなります。また、ブランケット上のインキパイリングや紙紛残りを確実に減らします。
  • 湿し水の泡立ちを押さえます。

使用法

現在IPA をご使用の場合
  1. 湿し水を交換する前に、給水タンクの清掃を行って下さい。当社製品「パウダーシステムクリーナー」を使用すると、循環タンクだけではなく循環システム全体にこびり付いた汚れを洗浄できます。
  2. 給水ローラーを交換
  3. 給水ローラーセッティングをします。ローラーのニップ圧を従来より弱めにして、水上がりを向上させて下さい。
  4. ダイナコル381 の希釈率を2.5%、IPA を3%を目安に印刷をスタートさせ、1~2 週間の期間をかけて最適な濃度を決定してください。現在IPA ゼロで印刷している場合

現在IPA ゼロで印刷している場合

  1. 湿し水を交換する前に、給水タンクの清掃を行って下さい。
  2. ダイナコル381 を2.5%希釈でスタートさせて、様子を見ながら水棒のニップ調整を行ない、水上がりをコントロールして下さい。

活用ポイント

  • ダイナコルなどのヨーロッパ産のエッチ液は、日本よりも更に硬水・軟水の水質差の激しい状況下でも使用できるように「バッファ(緩衝)」という概念で設計されており、pHの安定性が特長です。湿し水の希釈は必ず定量添加で行うようにして下さい。
希釈率
  • 基本希釈率は2%で、pH が5.0~5.5 になるよう設定されています。
  • 最適な希釈率は各地域の原水によって変わります。軟水では1.5%、硬水では3%程度でのご使用をお勧め致します。各印刷条件に合わせて希釈率をお探し下さい。
  • 希釈倍率を1%増やすごとに、導電率が約625 マイクロジーメンス上昇します。

注意

  • アルコールレスを実現する重要なポイントは、湿し水を必ず定量希釈により作成することです。ダイナコルはバランスのとれたバッファソリューションです。バッファ効果のある湿し水は希釈してもpH 変動領域が大変狭く、pH による湿し水の管理はできません。定量希釈装置がない印刷機には、当社製品「ドーサトロンポンプ」をお勧め致します。
  • ダイナコルの使用によりインキ転移性が最大まで高められます。従来通りのインキ供給量では、転移するインキが多くなりすぎ、汚れの原因となります。インキは従来より絞って下さい。
ダイナコルと静的・動的表面張力について 湿し水は版だけでなく、ローラー全体とブランケットにまでスムーズに拡散されなければなりません。それもオフ輪の回転速度に負けないスピードで薄く、均一にです。完璧な“ ぬれ” は低い表面張力を持つ水によってのみ可能になります。表面張力を下げるためには、IPA 等の添加剤の助けが必要になります。   一般的に、湿し水中の有効成分が新たに形成された水膜の表面に移行するには、ある程度時間がかかります。新しい水の表面層が形成されてから、10 秒以上経過後に測定された表面張力を、静的表面張力(static surface tension)と呼びます。水の表面層形成後、瞬時に(例えば1/1000 秒後)測定されたものを、動的表面張力(dynamic surface tension)と呼びます。   IPA を8~10%も含有する水は薬品の濃度が高く、このような場合には動的と静的表面張力は、互いに近い数値を示します。IPA 濃度の高い水溶液では、IPA 分子が新しく形成された水面に素早く瞬時に移行しますが、IPA を含有しない湿し水の場合、状況は全く異なってきます。   有効成分の含有量が2~3%(50~33 倍希釈)の場合には、薬品の濃度は高くなりません。ダイナコルの目的は、少量の有効成分含有量で、IPA 含有時と同等の動的表面張力を創造することにあります。この成分は一般的には界面活性剤と呼ばれ、ものによっては0.2%またはそれ以下でも活性化します。少量で活性化する界面活性剤の選択は大切ですが、それ以上に重要となるのは、新たに形成された水膜表面に移行する分子のスピードです。 分子の移行スピードが遅い界面活性剤は、静的表面張力より、高め目の動的表面張力をもたらします。一方、分子の移行スピードが速い界面活性剤は、静的表面張力に近い動的表面張力をもたらします。低い動的表面張力、これがダイナコルを高性能湿し水にしている技術の一端なのです。

  • PRTR法:非該当 有機則:非該当 消防法:非該当
  • ダイナコル381(10L):CODE-0302NBE:販売単位-1本
  • ダイナコル381 (25L):CODE-0306NBE:販売単位-1本